
「極悪がんぼ」は事件屋の話。カバチタレの作者が書いている。
もちろん舞台は広島。法律の話もたくさんでてくるが、こちらは
裏の法律、抜け穴をくぐるやんちゃ者ばかりが登場する。事件屋という職業のことや裏家業の人間のドロ臭い行動など、こちらの世界でもやっぱり
頭を使ったものが勝ちというものになっている。ビッグを目指す甘ちゃんの若者が主人公。この若者は事件屋といっても孤独なもので、苦渋をいろんな人に飲まされながら這い上がっていく様が、たくましくも感じられる。現在は「激昂がんぼ」と名を変え続いている。
極悪がんぼを読んだときには正直怖いというか背筋がピンと伸びた感覚があった。これが率直な感想である。
この感覚は、闇金ウシジマくんを読んだときにもあったものだ。お金も知恵もない若者が、小遣い欲しさに悪事を働いて、バレてつかまる所から事件屋との出会いが始まるが、こんなもんじゃあ世の中済まないといういい例だ。
事件屋というのは掛け取りから夜逃げ、債務整理、経営コンサルまで、なんでもありの裏家業。
そんな若者が事件屋に会うことで、自分もくすぶった世界から飛び出てやろうという話である。カバチタレと同じく、数話で完結するのだが、その数話、数話がおもしろく裏の法律の抜け穴を使ってお金を稼ぐダメな人間達の姿がなんともほほえましい。
これは、そんなに絵が上手いとはいえない作者だからかもしれない。これで絵が上手かったらちょっとリアルすぎて読みづらいからね。
内容はダークだが、中身は暗くなく見せているのも魅力だ。そこまで計算されているのかはわからないが。主人公の若者「神埼」が、這い上がっていく様をぜひ楽しんでもらいたい。続編の「激昂がんぼ」では成長した神埼が見れて、こちらも楽しめる。
極悪がんぼで主人公だったペーペーの事件屋「神埼」が大人になって成長した姿がみてとれる。顔つきもりりしくなり、頭も切れる男になって戻ってきた。
自分の事務所を持っていろいろな悪事を働くのは、前編の頃から変わらず見ていて楽しい。もちろん金子も度々登場してくる。
激昂がんぼ(1) (イブニングKC)
いわばこの作者の出世作である。
ナニワ金融道の意思を汲み、法律漫画として司法書士、行政書士の人間が活躍する。何かと法律に詳しくなり、クロサギとちょっと似ているかな。
もちろん、下町風情がある人情物語に仕上がっている。
カバチタレ!(1) (モーニングKC (657))