さて、この漫画は主人公が3人いるのではないかと思ってしまう。
骨肉種で陸上を続けることができなくなった青年。高校からドロップアウトした健常者。交通事故で脊髄を損傷した青年。
それぞれが、ひたむきに前へ向かって進んでいこうとする姿に、グイグイと惹きつけられてしまう。障害というテーマを扱い、我々が起こりうる事態の内容を描いているので、普通のスポーツ漫画とはハッキリいって質が違う。
ただのアツいスポ根とはひとつジャンルが違うのだ。これをただの車椅子バスケと思っていたのなら、キチンと読んでみるといいだろう。
井上雄彦の漫画を読むといつも思うことがある。この人は、いったいどんな人なんだろう?コミックの内容ではなく、漫画家自体に興味を持ってしまう。この「リアル」を読むことで、またひとつ彼のことを知った気がする。


